■販促の職人、はんこ屋ケンちゃんの儲かるネタ帖
第三回目「同業者の集まっているところに広告を出す。」今回のトピックは、同業者の集まっているところに広告を出すと言うことです。当たり前と言えば当たり前なのですが、たまにとてもヘンな場所に広告を出している業者さんを見かけることがあります。 創業当時、私も「ヘンな場所」に、広告を出していました。 「夕刊紙」とか、「司法書士」の業界紙などですが、FC本部から「広告費が安い」(実は結構高いのですが)からと説得され、渋々出したようなものもありました。 結果は悲惨で、「2度とこんなところへ広告など出すものか」と、何度も思わされました。 よくこんな考えをする人が居ます。 「いいものだから、お客様は絶対わかってくれる。だから、多くのお客の目に留まれば、必ず買ってくれる」と。でも、この考えは幻想です。 お客様は、絶対に「不要なモノ」は買いませんし、信用が出来ない「知らない人から」も、極力買わないようにしているのです。 「いいモノ」でも、要らないモノだったら、買ってはいただけないのです。 なので、関係ない「場所」で、売り込まれても、全く反応してもらえないのです。 そこに、お客様が居ないからです。 広告の掲載場所について、同業者が集まっているところより、ライバルがいないところへ広告した方が、新しい客層が獲得できる。 また、その場所のお客様を根こそぎ、全部いただけるのではないかと思ってしまうのです。 もちろん、種業態によって一概には言えないでしょうが、多くの場合こうした考えは危険です。 ごく稀に、「天才」という方がいらっしゃって、ヘンな場所に出した広告が「大当たり」して、「大儲け」なんて話もありそうですが、多くの「凡人」は、これを真似ると「ギャンブル」になってしまうのです。 大切な資金を「ギャンブル」で、失うのはとても大きな痛手となります。 どうしてそこに同業社が居ないのかを考えてみると一目瞭然なのです。 つまり、その場所では「売れていない」と、いうことなのです。 同業者が居ない場所は、多くの場合「売れない場所」と、思っていただいて間違いありません。 前回私は、行き当たりばったりで出した電話帳の広告が当たって、売上が確保出来るようになったと言いました。 電話帳を見てみると、確かに多くの同業者が広告を出していることが認められました。 偶然では在りますが、お客の居る場所に、広告していたと言うことです。 電話帳広告に多くの資金を投入している会社は、私たちの業界のほかに、「金融業」や「探偵業」、「引越し屋」、「葬儀屋」そして「病院」などがありました。 これらの業種に共通することは、「緊急を要する」と、言うことでしょうか? とにかく、急いでその「商品」や「サービス」が必要と、いう場合、電話帳はどこの家庭やオフィスにも置いているとても便利で手っ取り早い、使える「情報源」になっているのです。 あなたの業種が、そのような「急を要する」業態なら、私と同じように、電話帳でお客を獲得出来る可能性は高い。と、言えるでしょう。 先にあげた業種は、電話帳での広告掲載ページが特別に多く、しかも全面広告を多数含む、電話帳の激戦区に毎年広告を出し続けている業種です。もちろん大手も、中小も先をあらそって出しているという感じです。 つまり、電話帳でもっとも儲けている、業界と断言出来ます。 なぜなら、広告の掲載量が、この何年もの間、全く減っていないのです。 それはつまり、広告の費用対効果が「非常にいい」と言う結果を裏付けていることになります。 私の会社の場合も、この電話帳広告をやめてしまうという選択肢は、どんなに不景気になったとしても、考えられません。 私の場合は、偶然にこのような「ドル箱」のような場所を発見しましたが、先にも申し上げたとおり、「緊急を要しない」業種の場合、電話帳は使えないかも知れませんので、別の場所を探す必要があります。 広告にはもちろん、費用(コスト)がかかります。 結果(売上)の出ない場所では、広告を継続することは困難なのです。 予算が潤沢にある大企業なら、繰り返し広告を打って認知させ、徐々に売上を確保するというような方法も可能ですが、私たち中小企業では、そのような余裕はありません。 ぜひ、即効性のある「場所」で、広告をしたいものです。 では、どこに広告すべきでしょうか? もう、お解りですね。そうです。同業者がたくさん広告しているところに、出すのです。 長期にわたり、多くの同業者が継続して広告しているところは、ずばり、売れている場所だと言うことが言えるのです。 あなたの多くのライバルが広告している場所を、見つけて下さい。 ズバリ。そこが、儲かる場所なのです。 次回からは、いよいよ低予算広告の具体的な出し方について、考えてみたいと思っています。
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