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作り出す喜び
みなさん、こんにちは。
RAKUDEN訪問ありがとうございます。
このピックアップは、らくだくんフレンドに登録いただいてる技工所様から、その方の人となりを紹介していくコーナーです。
第四回目は、人工衛星『まいど1号』で知られる物づくりの町、東大阪でラボを開設されている株式会社トミオカLABO代表取締役の冨岡敦さんに「なぜ、技工士の道を選ばれたのですか?」というお話を聞かせて頂きました。
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技工士への道
実は、高校を卒業したら車の整備士になろうと思っていたのですが、なかなか就職に至らず、進路に悩んでいました。
そんな時、友人から技工所を紹介してもらいました。もちろん最初は、そこがいったいどのような仕事をする場所なのか詳しく知りませんでした。しかし、仕事を見せてもらい、色々とお話を聞いていくうちに、技工士という仕事に興味を持ち「技工士を目指そう!」と新たな目標を持つ事ができました。
それから高校を卒業し、専門学校に通いながら三年間そこでアルバイトをさせてもらいました。そこでは技工技術だけでなく、知識や仕事に対する考え方などを身につけることができました。
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二つの仕事の共通点
もともと、車の整備士になろうと思っていたので、この技工士という仕事に最初から熱意や情熱がそれほどあったとは言い切れません。確かにこの仕事に興味を持ったこともありますが、とにかく就職を決めたかったという気持ちも正直ありました。
ただ、仕事の内容は違いますが、整備士と技工士は“モノを作る”という所では通じるものが
あったのです。だから、まったく未知だった技工の世界でもすんなり入り込めたのだと思います。
とにかく私は“モノを作る”ことが大好きです。やはり、仕事は好きでないとできませんから・・・
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明日につながる声
専門学校を卒業し、別の技工所に勤務しまた。一年目は勉強の積み重ねでしたが、二年目から技工士は自分一人となったため、一からすべての仕事を一人でこなしました。仕事に対しても技工に対しても、試行錯誤をしながらで大変でしたが、充実した日々でした。
そのような状況の中、支えとなったのは患者様からの声でした。技術を施すだけでなく、納品も自分で行うので、先生と直接やりとりをする機会がありました。そこでは、間接的ですが患者様の声を聞くことができました。先生から「すごく喜んでいたよ」と言ってもらった時は、「自分の手がけた義歯が患者様のためになっているのだ」と実感でき、励みになりました。患者様に喜んでもらうことは、“やりがい”を感じると同時に、士気を高めることにもなりました。
これまでのデンチャーは分業制でした。それで良い部分もあるのは事実ですが、(株)トミオカLABOでは一から十まで担当者を決めて、一つの症例をきちんと管理していきたいと考えています。
開業して六年。患者様に喜ばれる義歯を提供することを第一に考え、さらなる発展を目指していきたいと思っています。
「仕事はボチボチですよ」とご謙遜される冨岡さん。熱心にお仕事に取り組む姿、その熱い眼差しがとても印象的でした。
取材編集担当:吉田美帆
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